雨の夜のサンバ画像の撮影場所はサッシ・ペレレ、小野リサさんのパパの店:四ッ谷、雪印近所の地下。

エピソード:
しばらく前の着信ありに気づき、地上に出たら雨の中、四ッ谷駅のほうからガラガラとキャリーバッグを引き摺って来る美人が目に入った。「どんなとこでも見逃さない・忘れない」と思う。
僕が携帯電話を取り出したとき、彼女は立ち止まり、傘を畳んで両手で大きな荷物を持ち上げた。

狭い地上入り口、雨に濡れたくない二人の物理的接触。異国の小さな乗り継ぎ空港での出来事のように、無視と同値の微笑を交す。

30分後、地下のバー・カウンター。僕の待ち人も到着して、僕の左側、ステージが見えやすい席に座っている。サラダともちもちパンとフェージョ・アーダと魚のローストを注文したとこ。ブラジル人のダンディなウェイターが、初お目見えの自国産のスパークリング・ワインをサーブしてくれる。

右側には一人分空けて、キャリーバッグの彼女が座っている。僕らは言葉のジャブを飛ばす、医療用語だとプローブ。途中から日本語が一番通じることが分かる。

「浅草のカーニバル 私 出てた」
「僕もいたよ」
「あなたはバテリア(太鼓隊)、楽器は?」
「右手の人差し指で叩く、一番静かなの」
「? 私 インペリオ(サッシ・ペレレその夜のライブはインペリオ・ド・サンバの指導者ダミオン)で踊ったの」
「僕もそこ」

不意に割って入って、ウェイターが僕の、まだ十分残っているグラスにワインを注ぐ。

----------こっから
「ミスター、何やってる人?」
ちょっと、間
「浅草でキミの写真 撮ったね!」
彼は、初めてしっかりと僕を見る。
「あーROCK54!あなた チャーリー。実物より凄く奇麗に撮る!」
握手と抱擁
----------ここまでは、日本語じゃなかった

ホームページにブラジルからのアクセスが多く、ブラジルのサイトでも紹介されていたのを思い出す。吉祥寺のスタジオでのエンサイオ(練習)風景にも彼は写っている。

彼女も写っていたとは!練習にも本番にも。

不覚!!!

僕の美意識も記憶も、信用ならなくなってしまったわけだけど、彼女は僕のカメラの前で気持ちよさそうに踊った。

それが今回の画像。

浅草の写真を見直してみたら、ウェイター氏とパートナーのような踊り手がいて、彼女だった。



"Rainy Night Samba"
Feb.24, 2006
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(C)Copyright Charlie K.
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